幸福な猫

幸福な猫

新宿のメイドバーでお給仕する月詠みことのブログです。

いつかの日記/健康がいい

体調を崩すことが増えた。元々あまり健康ではなかったが、少なくともこの二年くらいは、体調不良と無縁の生活を送っていた。のに、今年の春くらいから、なんだか、そこはかとなくダメ。見えない部分は見て欲しくないが、正直、体の中のいろんなところが、少しずつダメだった。時期が時期とはいえ、お給仕をお休みするなんて、と、自分に腹が立ったりもする。

幼い頃、自律神経失調症と診断されたことがある。大人になっても、それっぽい症状は多いので、持病みたいなものだと思うことにした。が、今回の体調不良に関しては、疫病が蔓延して以降なので、これも原因の一つなのかな、とか思ったりもする。極論だが、私の今年一年のぼんやりしたプランは、疫病に台無しにされたなあと。こんな事を言ってもしょうがないので、言わなかったが、ちゃんとダメージを食らっている。打ち砕かれたまま月日は流れ、もう十月。当たり前に、どうにもなってない。私一人の力ではどうにもできない事だらけの一年だった。
今日は、そもそも、元々そんなに健康ではないことを思い出した。冒頭に書いた通りだが、この二年間は健康だった。それはもう、不思議なほど健康で、自分でも怖いくらいだった。週五でお給仕して、風邪を引かない、悲しいこともそんなになくて、割と常に元気。

幼い頃からずっと、常にぼんやり気怠かったから、まともに働く気力もずっとなかった。が、たくさんお給仕するようにして、私にも、やればできるんだなって思えるような成功体験が増えた。生きる上で大切なことだと思う。が、大きい音の中にいることも、たくさんの人がいる空間も、その場の空気に合わせることも、体には負担がかかる。弱ってしまうと、それらの効果はばつぐんだ。健康になった気がしていただけで、本来こうだったよな。せめて気を強く持たねばならんな、と思う。


少しずつ、物事を見る角度を変えながら生きている。どこから見たら、より深い理解ができるのだろう。考える事をやめてはいけないんだ。私一人でどうにもできないなら、あまり考えすぎてはいけないと、少し気を抜いて暮らしていた。そのツケが回ってきたのだ。やっぱり、後から悔しくなるよ。

ちょっと健康になって、お給仕ができているから、真人間になったような錯覚を起こしているだけなんじゃないかと、だから目に見える優しさとか、あったかいものとかも、全部嘘なんじゃないかと、いつだって不安。自分を肯定するために、自分のことを、美しくて優しくて賢い人間なのだと思って暮らしたい。これは真剣に言っている。ふざけていない。自分を一番認めてあげられるのも、一番否定できるのも、自分だから、肯定してあげたいよな。