幸福な猫

幸福な猫

新宿のメイドバーでお給仕する月詠みことのブログです。

最強になる

最近、投稿したい記事のストックを、大量に生産し続けていた。正確には、思いつくトピックを、勢いのままに掘り下げ続けていた。多分、しばらく、脳みそが忙しなかったのだ。ぱっと思いつき、書き始める速さも、それらを煮詰める前に飽きてしまうのも、衝動的だなあと思った。まあ、それはそれでいいや。

新店舗のオープンで、混乱していた頭が、良い方に動いていた。ような気がする。慣れない環境、新しい役職、戸惑いながらも、勉強することが多かったのだ。ありがたいことだと思う。ちゃんと学ぶことが見える時は、辛くても大変でも、安心する。私は、なにをしたらいいか分からないのが一番苦しい。目の前に課題がたくさんある今は、全部血肉に変えていこうって気持ちで、せこせこと動いてきた。

 

もりもり溜まっていく記事を見ながら、いつ投稿しようかなと、わくわくしていた。最近は、強くなりたいなあと思って、自分の中にある弱さと向き合って、気合いを入れて暮らしていた。そんなことが書いてある記事が多かった。ヒロアカをガチ視聴していたので、影響されてるのもある。オタク、影響されがち。今はオールマイトになりたくてしょうがない。強くて優しくてカッコ良いんだもの。でもさ、その強さってなんのためにあるんだろうって、ふと思っちゃったんだよな。今さっき。

この一年、何も変わらなかったなあ、とか思っていたけど、人生に向き合う努力が、前よりほんの少し出来るようになったことに気付いた。噛み砕いて言うと、逃げることを辞めた。逃げる事は楽だけど、とても苦しい事だと、強く実感するような出来事が多かった。

疫病が蔓延し始めた時、自宅でだらけることしかできない自分に、ちょっと失望した。営業が再開して、店舗の空気が少し変わり、自分の目が届かないことや、力が及ばないことが出来た事実に、少し凹んだ。(変化の良し悪しに関わらず、自分が知らないうちにどうにかなっていることが、副店長としてダメだなあとか思ったわけです)

他にも小さなみみみがたくさん積み重なって、結果、これはもう逃げちゃダメなんだろうなと腹を括れた。やろうと思ったらやれるんだよ、という覚悟を決めたくて、引越しもしたし、今の役職にもちゃんと向き合ってる。今、他にもいろんなことを、自分なりに向き合いたいと思って、模索している。気持ちを変えただけで、去年の自分には不可能だったことが、たくさん可能になった。不可能なことはあんまりないって気付けたから。苦しいことや、上手くいかないことが沢山あったけど、そのおかげで強くなれたな。と、安心しかけてたんだけどね。

強くなれても、誰も守れないなと思うことも、たくさんあった。お客さんに対して、楽しくなかったかなって不安に思ってしまうような日が増えた。いつか私やお店のために使った時間やお金を、後悔させてしまう日がくるんじゃないかと、そわそわしてしまう。そうならないために、いつでも楽しく過ごしてもらうための努力を最大限する。当たり前のことだけど。お客さんは、普通のお友達とちょっと違うものね。不安定な要素の積み重ねで、やっと会うことができる人たち。時間もお金も心も、全て有限なのだよ。だからしょうがない。諸行無常というやつだ。嫌われてしまうまでは、真剣に向き合いたいって、いつだって思ってる。

 

私は少し強くなって、自分の人生を豊かに出来るようになった。でも、人を救えない。全員に優しい自分でありたいし、どうしても人に幸せになってほしいし、困っている人には寄り添いたいし、いつでも平和を願っているのに、なかなか上手くいかないや。そんな烏滸がましいこと、考えちゃダメだよって、よく自分に言い聞かせている。言い聞かせないと、望んでしまうから。どれだけ強くなれば誰かを救えるんだろう。私は救われてばかりなのにね。優しくしてくれる人が、周りにたくさんいて、その人たちの気持ちがありがたくて、いつも涙しているよ。なんだか自分が恥ずかしいや。たくさん書いたストックを、投稿するのが躊躇われた。なにかに対して、申し訳ない気持ちがたくさんある。許されたいなあ。