幸福な猫

幸福な猫

新宿のメイドバーでお給仕する月詠みことのブログです。

2020

ビーストロング(しっかりしろの意)。私はしっかりしたいし、強くなりたい。そういう気持ちに捉われることが増えた。強くなきゃ誰も守れないのだ。私、みんなが思ってるより大人だけど、自分が思ってるより子供なんだ。守りたいものは年々増えているって言うのに、どうにもできない自分に腹が立つよ。不甲斐ない、ごめんなさい、こんな気持ちがたくさんある。なにかに懺悔したくなる。私を許してください。アーミン。

いや、こうやって誰かに頼っているうちはダメだと思うんだよ。私は神になりたいと、たまに口にするのだが、それはそういうことなんだ。別に教祖になりたいわけじゃないし、信仰されたいわけじゃなくて、自分を認める唯一の存在に、自分がならなきゃいけないんだ。誰かを神だと思っているより、自分自身を神だと思っている方が、苦しくなさそうだと思うのだ。自分を救えるのも、許せるのも、認められるのも、最終的には自分しか居ない。100万人が自分を褒めてくれたって、自分が自分を褒めてあげられなければ、なんの意味も無いのだよ。外的要因で動く心も、もちろんあるのだが、最終的に後押しするのは自分しか居ないよね。そういうことなんだ。つまり自分を肯定できるようになりたいんだよ。なにかに許されたいうちは、多分ダメなんだ。自分で自分を許さねばならぬ。なんでそんなに自信がないの?っていろんな人に言われるけど、そう言ってもらったって、自信を持ちきれない。自信が持てるようになるまで、修行しなきゃダメなのさ。神への道のりは険しいよ。こんなにカッコいいHN、つけたのは自分だしね、名前負けしたくないよ。

これからもっと苦しいことも、たくさん起こるだろうなあ。そう思ってる。いや、2020年は私にとって、苦しいことが多かったけどね。それはみんなそうだと思うから。私はね、今年の計画も全部崩れたし、いつも通りの日常を送れたことなんか、良くも悪くも全然なかった。しかし、それを悔やむこともないし、全て必要な経験だったように感じる。それだけが救い。苦しみやもどかしさをちょこっとだけ飲み込んだり、たまに無視したり、なんとか乗り越えたりしながら、ひとつずつ前に進めたよ。苦しい一年だったけど、はじめての一人暮らしを問題なくスタートさせられて、新店舗もオープンして、店長に就任して、側から見たら、きっと上手く行ってないことはないんだ。私は私が許せないだけなんだよ。この一年、物の見方が、大きく変わった。苦しんだ分、成長できたから、私はこの苦しみを受け入れる。絶対に逃げない。その先には欲しいものがあるよ。こんなことばっか言ってるから、綺麗事が多いとか、言われてしまうんだろうなあ。汚い部分ばかり見てたら、悲しくなっちゃうじゃないか。少しでも美しいところを眺めていたいよ。生きるために。