幸福な猫

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新宿のメイドバーでお給仕する月詠みことのブログです。

10年越しの断捨離

さっきまで、人生で初めての断捨離をしていた。そう、人生初。10年以上見なかったことにしていた部屋に、少しだけ目を向けた。

私とある程度関わったことがある人なら分かると思うのだが、私は本当にだらしない人間だ。時間、物、連絡、とにかく管理ができない。ちょっと度が過ぎたダメダメなエピソードはいくらでもあり、幼少期から酷く悩まされてきた。どんなに大切なものでも、気がつくと全部どこかで無くしてしまうのだ。幼い頃の私にはそれが耐えられなくて、悲しくてしょうがなくて、泣いてばかりだった。それでも治せない不甲斐なさ。

その繰り返しのせいなのか、年々物への興味を失っていったような気がする。物の状態には興味がなかった。所有しているだけで満足。どうせ無くすなら、最初からいらない。そう思って生きてきた。興味の無い物たち、興味のない部屋、苦手な片付けをそのためにするなど、気力が湧くわけなかった。


と、散々言い訳のような文章を並べてみたのだが、まあやらない理由をいくら考えてもよくないよねー。やらなきゃダメだよねー。分かってはいた。いつか、時間があって気が向いた時にね…と思っていたら、それがたまたま今日だったのだ。あれ?!今日、いける気がする!!

10年ぶりくらいに部屋を触る。大丈夫かな。いや、できる。気が向いた時点で奇跡だから。

 

統計すると、次に気が向くのは10年後になる可能性が高い。(これまでの人生で計測された片付け欲:訳1回なので) ほんとレア。せっかくだから、めちゃくちゃ捨てたろ。そう思って2時間半、必死に部屋のゴミをかき集めた結果10袋もの量になった。なんてことだよ。まだまだゴミはたくさんあるので、ゴミ1袋に半年くらいの人生が詰まっていることになる。重みが違う。

 

いるかいらないか、迷ってしまうとなにも捨てられなくなるので、必要じゃないものはすべて捨てることに決めた。特典のためにたくさん買ったアイドルのCD、読まない漫画、昔好きだったかわいいお洋服、学生時代のノートの落書き。これらはまだマシな方で、幼稚園児の頃から取っておいたようなマスコットもちらほら出てきた。取っておきたいような、捨てたいような。すごく迷いながら捨てたが、これらはすべて心の中に留めておけば良い。もらった手紙やプレゼント、そういうもの以外は捨てた。部屋を弄っている最中に、ランドセルもスクールバッグも就活鞄も出てきて「マジもんの人生やん」と思った。このゴミ部屋で育ってきたことを、イヤでも突きつけられた。

 

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ゴミの層の一番下に眠っていた、ヨレヨレの就活鞄(拡大)

 

最近は自粛期間のため、リビングのソファにしか滞在していなかった。しかし今日は久しぶりに2時間半立ちっぱなしになり、足腰がとんでもなく痛んでしまった。腰がズキズキするのだ。立っているだけでこんなに疲れてしまった自分、さすがにドン引き。片付けも散歩も、もうちょっとしないとダメかもしれん。明日も断捨離の続きをしよう。必要な物を大切にできるようになるために、要らない物を捨ててゆきたい。最終目標は、ボロボロのロフト付きベッドを解体すること、ランドセルを捨てることです。よろしくお願いします。